毎年恒例の一月三日の写経。
今年も鎌倉・長谷寺で納めさせて頂いた。
ただ、今年はこれまでになかったミスが起きた。
台紙に薄らと書かれてある『般若心経』をなぞって書くだけやのに、まさかの誤字。
(1文字だけやけど、意味が通らんようになる。)
例年なら書いている間の約90分は、『無』になったり、少し考え事をしたりするんやけど、
今年は何故か、出だしから、何十年前に亡くなった爺ちゃんや、婆ちゃん、おっちゃんの声が聞こえてきた気になって、集中してなかった。
(キックオフ後、立ち上がり10分は失点の可能性高いのにね。何の話や?)
あと、例年なら筆と墨汁で書いていくところを、コロナのせいで筆の貸出は無くなってたから、筆ペンを使ったところもアカンとこやった。
(物のせいにするな)
筆で書けば、1回1回、墨を付け直すところで、心を落ち着けられるのに、筆ペンやとドンドン進む。
ハッと気がついて『慌てるな』と言い聞かせた時には『時既に遅し』。
やってもうた😧
心を整えず、慣れに任せて入った自分の明らかな不注意。
フワフワした気持ちで書き始めた事を注意してくれてたんかなぁ。
この歳になってもしっかりしてない自分を反省。
しっかりお詫びして、納めさせて頂いた。
来年からは初心に戻って落ち着いて書かせて頂こうと思う。
本堂の前から見えた湘南の海は穏やかやった。