杉作J太郎さんのコラム。
このモヤモヤした気持ち、スゴく伝わってくる。
カープファンは他のチームのファンからどう思われているのだろうか
正直、自分の周りのカープファンは
熱い、優しい、手厳しい……根っからの鯉党だけれども、該当するような人は誰一人としていない。
決して『傍若無人』ではない。
けど何でやろう?
ハマスタでは色々思い当たる人は見かける。
え?…… って思う人。
それも、見た目『柄悪そうな人』ではない不思議(笑)。
その人達に対しては、正直こう思っている。
ああ関東でようやく、堂々とユニホームを着られる環境になってきたのがうれしいんだろうなぁ。
試合を生観戦出来る事がうれしくて、行きすぎた事をやってしまう人が目立ってしまうんだろうなぁ、と。
正直、阪神ファンの方が長年おんなじような事をし続けてると思っているし、たちも悪い(笑)。
けど、ある意味それが『見慣れた光景』になっており、『阪神ファンはこうある物だ』的なレッテルを貼られているところがあって今更目立つこともない。諦められてる、と言うか。
かたやカープファンはここ最近、そうなってきている感が強いから、その分、目についてしまう。
何してもええと思とんか?
調子に乗っとんのぉ…、と。
ごく一部の人が目立ってしまうと、全員がそういうもんだと思われてしまう。
連覇されてる嫉妬も含まれてるから余計に。
球団自体の施策も『どうか?』と思うこともある。ズムスタでのビジターファンの扱いとか。
レギュラーシーズンで毎試合、どれくらいのビジターファンの観客が見込めるのかを考えると無くはないけれども、露骨すぎ(笑)
おんなじ事をハマスタでやられたらどう思う? 収容人数はズムスタよりも少ないから、
カープファンにはチケット売れませんのであしからず
と言うことになり兼ねない。
全くのお門違いも良いところなのだが、こう言うことの『不満』もカープファンに矛先が向いてしまっているのもあると思われる。
ただ改めて言うけど、もちろん友人達には、全くそんな人はいない。
シーズン中は本音をぶちまけ、対戦相手の事を野次ったり、大笑いしたり、はたまた誉めちぎったり……とお互い一喜一憂しているし、酒を飲みながら口論したこともある。
けど全く遺恨は残らない。
『野球好き』だから。
熱狂的に応援しているチームがあっても、基本『野球自体が好き』。
広島カープの良いところ、悪いところを酔った勢いで涙を流しながら語ってくれた友人もいる。(笑)
金本が阪神に移籍してきた当時やったから、かれこれ16年も前の話。
彼はその時の飲みの席で『前田智徳』を熱く語ってくれていた。
聞いている途中で『金本知憲』の不憫さを反論でぶつけてみると、泣きながら
『金本には悪いことをした。星野さんに誘ってもらって良かった。けどカープとして、2人を選ぶ事は出来なかった。悪いことをした』
と関係者の如く詫びていた(笑)。
あの出来事はかなり楽しかったし、この件以来、彼の事がもっと好きになった。本人は覚えてないかも知れないけれど(笑)
しかし、それが出来るのも相手チーム、ファンの事もよく理解しているからこそ。
相手の事を知れば知るほど、ムカつくことも増える。
だからと言ってホーム、ビジター関係なくチームの関係者、ファン、施設を不快にするような行為をしては良いかと言われればそうではない。
うちも同じようにやり返しても良いよ
と言われたら『エグいくらい嫌な思いさせる自信』はあるけど、そればっかりは出来ない。
野次るときはとことんまで野次るけれども、心の片隅にはリスペクトする気持ちはあるつもり。
但しチームによって比重は違う(笑)
スポーツとして種目は違えど、
ノーサイドの精神
をちゃんと持たないと…と思わされる。