いま令和やで?
…と言いたくなるような出来事。
年間出勤日数の兼ね合いで、たまに発生する『土曜出勤』。
そんな日は大概、普段残してしまっている事務作業に当て込む事が多い。
今日もそんな1日やった。
僕の部署もほぼ全員社内に居た。
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業務も終わりに近づいた夕方4時頃のこと。
社屋のインターホンが鳴り、スピーカーから元気の良さそうな若い女性の声が聞こえてきた。
『ごめんください。パン屋なんですけどぉ~』
部署の皆がざわついた。
パン屋?
(店名も名乗らないから)
ん? 平日お昼ごはんの営業?
よく分からないまま玄関で応対してきた事務の女の子が、戻ってきて一言。
『クリームパンでした。片手にクリームパン持ってました。』
(写真はイメージです)
は? ( ゚д゚)ポカーン
『お弁当屋さんがパンのお弁当の営業に来たんじゃないの?』
『え? 飛び込みでクリームパンの販売?』
『メロンパンかと思った。
(いや、種類の問題やないやろ)』
全員、一応に驚いた様子。
で、その販売の人が何と言っていたか聞いてみると、
『ただただ、クリームパン買いませんか?……と』
静かに答えてくれた。
『うそ!マッチ売りの少女じゃん!』
『しかしクリームパンオンリーで飛び込み勝負って👀‼️』
『え? 昭和の営業?』
『大丈夫? その子、うちの玄関先でしゃがみこんで、疲れきった顔で空見ながら、自分でクリームパン食べてない?』
あまりの驚きだったのか、皆口々に適当な事を言い始めた。
確かに今日は、未明からかなりの冷え込みで、夕方になっても曇り空に氷雨🌨️が降り続いていたので、
まさに『マッチ売りの少女』と重なって見えるのも仕方ないシチュエーションだった。
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個人的には『飛び込み営業』を経験しているので、『当たって砕けろ』の苦労は理解出来る前提で私見を言わせて貰うと、
そら無理やろ (;゚Д゚)
となった。例えば『ヤクルト』や『オフィスグリコ』みたいに、完全に商品が世間に認知されているような物を販売に来るならまだ分かる。
まあ、多少譲歩して『移動店舗車』で来ていると言うのなら、これもまだ分かる。
けど飛び込み営業で、しかも『クリームパンオンリー』でピンポン押すのは厳しいでしょう。
(押すのは勝手やけど)
そもそもこの『クリームパン』も、『コーンフレーク』と一緒で『生産者の顔』が見えませんからね。
誰が作ってるか分からへんし、何が入ってるかも分からへん、そんな『クリームパン』すんなり買えるわけないやん、と。
まあ、小腹が空き始める時間やから、『攻める時間帯』は間違ってないとは思えるけど、もうちょっとアプローチの仕方変えんと、なかなか難しいんとちゃうかなぁ……と思た次第。