長年の『伝統』がチームや選手をつくる。
大嫌いな『読売ジャイアンツ』を見ていて良く分かった。
不本意ながら、目の前で原監督の胴上げを見て、改めて目に見えない意義(?)、拠り所(?)の大きさに驚いた。
『ジャイアンツは勝たなければならない』
何をしても良い訳ではないけれども、原監督はじめ、選手達の勝利に対する執着心に不覚にも感心させられた。
まさかあの選手に、このプレーを要求?…が多かったし、選手もその要求にキチンと応える。
なるほど、優勝するわけだな、と。
ただ、大嫌いだと言うことは決して変わらない。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
小学生の頃から今に至るまで、プロ野球、Jリーグを応援し続けている。
Jリーグはその前身のJSL(日本サッカーリーグ)の頃から。
プロ野球は、洗脳されたように『阪神タイガース』を応援してた。物心付くまでは京都にいたし。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
サッカーは……と言うと当時強かった『読売クラブ』『日産自動車』『ヤンマー』『日本鋼管』……とはならず、『松下電器』『全日空』を応援。
昔から野球もサッカーも強すぎる『王様気取り』のチームが大嫌いだったw
現在に至るまで『ガンバ大阪』一筋。
横浜フリューゲルスも前身が『全日空』だったから、よく見に行った。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
ただ『阪神タイガース』の応援は辞めた。
理由は80年からなる『伝統』と『名門』に、直ぐ胡座をかいてチームの進歩をないがしろにし続けるチームだから。
暗黒時代に終止符を打つために外部招聘に踏み切り、野村克也、星野仙一両氏の手腕で変革、その後、岡田彰信氏で成熟させたチームを、さも当たり前のように『順番待ちの監督』に託し、進歩を放棄。
古くからの体質なのであろうから仕方ないと感じた。
未来がないと感じた。
今は…。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
最近ふと感じる事がある。
『ガンバ大阪』も『阪神タイガース』のようになってはいないか?
Jリーグ創立時、ひたすら『御荷物チーム』と揶揄され、在京のとあるチームと共に『リーグに必要ない』とまで言われた時代があって、ここまで成り上がってきた。
しかしチーム(会社)は、スタイルの賛否は別にして、これまで積み上げてきた物、形を棄て『お荷物チーム』に逆戻りするかのような迷走を繰り返している。
ベクトルを真逆に振ることで、『本質的な問題の改善』から目を反らし続けている。
チーム補強、形成は自分達で行いながら、結果の責任は現場に転嫁。
全くもっておんなじように映る。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
Jリーグはまだ30年弱のリーグ。
まだまだ若い。
Jリーグの各チームは、マスコミが持ち上げるような『伝統』や『名門』掲げるには程遠いと感じる。
常勝・鹿島アントラーズのように『なんとしてでも勝ちきる』ジーコのこだわりや思いを継承、『普遍的なスタイル・ism』を掲げられるようなチームならまだ分かる。
しかし、ガンバ大阪は、まだまだチャレンジャーであるべきだし、『伝統』を口にするにはまだ早い。
積み上げてきた『胸に光る星』は、サポーター含めたチームの誇りの証であることは間違いない。
しかし、鹿島の星の数は『20』。
ダブルスコア以上離されている。
どんなに強くなっても決して守りに入らず、『絶対王者』『王道』『伝統』『名門』に絶対負けない、立ち向かっていく姿勢を見せ続ける事こそが『ガンバ大阪』のスタイルなんじゃないだろうか?
『上手いサッカー』を目指して欲しいなんて思ってない。
降格して、下部から這い上がって、上でふんぞり返ってたチーム達に最後まで立ち向かう。そうやってタイトルを掴んで、サポーターの気持ちを揺らしてきたはず。
いつから上から目線になったんかな?
『俺たちの、ガンバプライド』
『伝統』や『名門』を語れるチームはメンタル面でも立ち返れる『旗印』があるように思える。
それを基準に各々の部署が仕事をして行けば、きっと常勝に近づいていけるはず。育成は相変わらず素晴らしい選手を輩出してくれているし……。
いつか鹿島にも負けない、本物の『名門チーム』になれますように。
それまでずっと応援していく。